核兵器廃絶・平和建設国民会議(KAKKIN)は、8月8日12時45分から長崎原爆資料館ホール(平野町)において「令和7年KAKKIN長崎平和地方集会」を開催した。オープニングは、市立長崎中学校音楽部「爽」による、キセキ、千羽鶴、クスノキのハンドベル演奏でスタートした。KAKKINは核兵器廃絶、被爆者支援、原子力の平和利用を3本の柱として、核兵器廃絶に向けた活動を進めている。また、KAKKINは昭和36年以来、人道主義に基づきカンパ活動を展開、これまで累計15億円を超えるカンパを受け、国内の被爆者関係施設への健康器材の贈呈や、療養に必要な支援を行っている。今年も、恵みの丘長崎原爆ホーム、長崎原子爆弾被爆者対策協議会などの代表に被爆者救援カンパの目録が贈呈された。
また、被爆80周年を記念して、KAKKIN議長の渡邊啓貴氏(帝京大学教授・東京外国語大学名誉教授)より「~KAKKIN運動の原点から問い直す今日の世界~」のテーマで講演を聴講した。その概要は、トランプ第二次政権(高関税政策・対中露強硬姿勢)、ウクライナでの核兵器使用、カザ、パレスチナ問題の永遠の未解決、中国の脅威論の騒々しい世界の状況、核兵器の保有数などの状況。運動の3原則は、いかなる国の核武装にも反対、特定政党及び政治勢力の干渉と支配を受けない、人道主義基調としている。KAKKINの提案は、NPTは核軍縮・安全保障の礎石であり、維持・強化を図る、核兵器禁止条約を評価し支持する、核軍縮・核兵器廃絶に向けた具体的な施策について学んだ。(集会途中から3協議会の要望活動のため退席)