新型コロナのオミクロン株は全国的に急激に拡大、1月25日発表の国内新規感染者数は連日過去最多を更新し6万人超え、長崎県内は614人、長崎市内は210人となり、陽性者の入院・療養調整や健康観察、PCR検査などを担う保健所・医療機関関係等は逼迫の状況にある。中村県知事は1月25日臨時記者会見を開き、長崎、佐世保の両市に適用している「まん延防止等重点措置」の対象地域を1月26日から2月13日まで、長崎県内全域に拡大すると発表した。長崎県によると、病院や高齢者福祉施設でのクラスター（感染者集団）などで高齢者の感染が増加、それに伴い肺炎の所見がある「中等症１」や酸素投与が必要な「中等症２」の患者が増え、コロナ患者を受け入れる44の医療機関でも感染者や濃厚接触者が増加している。県は今月末までとしていた、無料検査を2月末まで延長し原則予約制としている。
次に、長崎市と長崎みなとメディカルセンターは、1月24日までに職員と入院患者者計11人の陽性者を確認し、院内でクラスターが発生したと発表した。2月初旬までを目途に、入院や外来診療、手術などの診療体制を縮小、昨日（24日）から一般の新規入院や外来の受入れ、緊急以外の手術などを休止・延期し、再診や救急の受入は継続している。入院患者の高年齢化、重症化に伴い医療全体が逼迫するなか、全国的に抗原検査キットが品不足となっており、感染リスクを減らす慎重な行動が求められている。オミクロン株は「いつでも、どこでも、だれでも」感染すると思われ、不要不急の外出自粛、会食の制限基本的な感染防止対策の徹底など、積極的なワクチン接種で感染拡大を抑えましょう。
