2020年2月12日(水)「新型コロナウイルス感染拡大」!

長崎ランタンフェスティバルは2月9日閉幕、長崎市は期間中(17日間)の集客数を前年比約42万人減の約56万人(43%減)と発表、ここ20年間で最低、1994年に始まって以来5番目に少なかった。実行委委員会は当初、例年並みの100万人の集客を目指していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、国内で人混みや旅行を避ける傾向が生じ、クルーズ船の相次ぐ入港キャンセル、感染を懸念した県内の来場者も減るなど大幅減の要因となっている。また、「さっぽろ雪まつり」では、期間中(8日間)の来場者は昨年の273万7千人より71万6千人少ない202万1千人(26%減)と発表している。いずれも「新型コロナウイルスに関連した肺炎の世界的な発生」などが影響し観光関連業において大きな打撃を与えている。単純に、長崎市の観光客1人あたりの市内観光消費額平均21,216円(平成30年観光統計)で計算すればランタン42万減で約89億円、日帰り客の1人あたりの観光消費額15,268円では約64億円となり、長崎市の経済にも大きな影響を与えている。

次に、長崎県と長崎市は2月10日、中国国内で新型コロナウイルスの感染状況が最も深刻な湖北省に対して、長崎県、長崎市からマスク・ガウン・グローブなどの物資を送るとともに、県・市それぞれの友好都市においてもマスクが不足しており、支援の要請があったことから、県と友好交流関係にある中国湖北省へマスク7万枚と医療用ガウン4万着などを発送した。湖北省は辛亥革命の発祥地、革命を指導した孫文と、孫文を支援した長崎出身の実業家梅屋庄吉との関係を記念し、県と同省は2011年から友好交流関係を結んでいる。また、長崎市は近日中に、友好都市である福州市へマスクを、市民友好都市である中山氏へマスクを準備が整い次第送ることにしている。中国政府は、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスによる中国本土の死者数が1,016人、感染者数が42,638人になったと発表している。一日も早い収束を祈念するとともに、感染予防として、まめに手洗をする、うがいをする、人込みを避ける、マスク着用など、通常の風邪やインフルエンザ対策を心掛けることが重要である。写真はPM2.5(粒子状物資)の影響による「コスタ・ベネチア」、県庁舎展望台より撮影。

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