2016年8月19日(金)「長崎新聞政経懇話会8月例会」!

2016.8.18 長崎新聞政経懇話会 (1)長崎新聞政経懇話会8月例会は、8月18日(木)12時から長崎新聞文化ホール・アストピア(茂里町)において富坂聡氏(拓殖大学海外事情研究所教授・ジャーナリスト)を招き、「今後の日中関係~裏事情を絡めて」と題した講演を行った。富坂氏は今後の日中関係を考える上で「世界の中で日本の価値をどう打ち出すかが重要」、1972年の日中国交正常化について「60年代後半の中ソは緊張状態にあり、核戦争に至る危険性があった」と裏事情を紹介、中国が米国と手を結んだ影響を受け、日中は国交を正常化したと分析した。国際情勢によってできた日中関係は、突貫工事でつくりあげたようなものと指摘し、対立が続く事情を説明した。

2016.8.18 富坂聡氏の講演日中関係が影響した事例として、1981年中曽根首相が靖国参拝を行った時まで中国は何も文句は言わなかったと説明。きっかけは日本の新聞記者と社会党議員が中国内に「靖国参拝は問題じゃないか」と持ち込んだことだと述べ、反日感情に苦慮した中国共産党がA級戦犯を合祀する靖国神社の参拝を問題視するようになったと述べた。その上で「日本が輸出した問題であり、背景には中国の内政事情がある」と解説した。中国との向き合い方について、日中貿易ではビジネスパートナーとして大きく稼ぎ経済支援を行った。今後、中国の追い風をきっちりとつかんで日本の発展に繋げる必要があると述べ、国際社会の中での日本の存在感を考えるべきと指摘した。

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