2020年2月8日(土)「新型コロナウイルスの影響」!

昨年12月中国・武漢市で発生した新型肺炎、世界保保健機関(WHO)は1月14日に新型の「コロナウイルス」と発表した。厚生労働省は1月16日、中国湖北省武漢市に滞在歴がある神奈川県居住の30代の男性が、新型のコロナウイルスによる肺炎を発症していたと発表し、日本国内での患者が初めて確認されている。中国政府は1月20日、湖北省武漢市以外の北京、上海、広東省でも発症例が確認され、新型肺炎発症は200人を超えたと発表している。中国は春節(旧正月)の大型連休を含む帰省期間に延べ約30億人の移動が見込まれ、中国政府は「全力で予防、制圧する」するよう指示をしている。その後、新型肺炎は国内・海外へと拡大し、中国政府は肺炎の拡大を防ぐため、1月27日から海外への団体旅行などの停止に踏み切っている。春節期間中、長崎市ではランタンフェスティバル(1月24日~2月9日)が開催されているが、「新型コロナウイルス」の影響もあり、1月27日寄港予定であった中国発のクルーズ船はキャンセルとなっている。

中国の春節に合わせ、県内の観光、商店街の売り上げにも影響が出ている。訪日客の消費に期待していた日本の小売り、旅行関係の業界は収益への影響や、中国・武漢市は製造業のグローバルサプライチェーン(部品の調達・供給網)の拠点で、人や物の移動が制限され、企業の生産活動にも影響が出ており、景気を冷やす懸念材料になっている。感染拡大を受け、長崎県では1月29日県感染症対策委員会を開き、県内でも31日からウイルスの検査業務を開始,医療の提供体制など意見交換、医療機関の受入れ訓練、手洗い方法を記したチラシの掲示など感染拡大防止に努め、県内の保健所にも相談窓口が設置されている。マスコミ報道によれば2月7日現在、中国での感染者数は約3万1千人死者数636人、国内感染者数はクルーズ船の発症者数61人を含め80人を超え、日々感染は拡大し、様々な分野への影響が懸念される。感染予防としては、まめに手洗をする、うがいをする、人込みを避ける、マスク着用など、通常の風邪やインフルエンザ対策を心掛けることが重要である。

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