2022年3月10日(木)「新市庁舎関連に付帯決議」!

長崎市議会総務委員会は3月9日、分割付託された当初予算案を可決した際、新市庁舎の窓口集約を巡り付帯決議をした。新市庁舎については、平成30年度に策定した実施設計をもとに、令和元年度から建設工事に着手し、令和5年1月の開庁を目指して、これまで事業が進められてきた。しかしながら、長崎市新庁舎建設基本計画において周辺庁舎も含めた所属の1棟集約という基本的な考え方が示されているなか、パスポート窓口など窓口機能の一部が集約されていない。以前より議会から新市庁舎の周辺道路工事などに係る用地取得の遅れと、渋滞への懸念を指摘されていたにもかかわらず、周辺道路や市役所別館跡地駐車場の整備が当初の予定より遅れることについて、これまで議会に対して適切な説明や報告がなされていなかったことは、議会との信頼関係を大きく損なうものである。全庁を挙げて取り組むべき大型事業に関して、このような事態が生じていること自体、部局間の連携が十分に機能していないと言わざるを得ない。

よって、本事業の実施に当たっては、次の事項について速やかに対処されるよう強く要請する。①窓口分散の課題を解決し、市民に分かりやすく質の高い行政サービスを提供するため、窓口の集約化については、開庁までに最大限の努力を図り、その検討状況を議会に報告すること。②新市庁舎の周辺道路や市役所別館跡地駐車場については、進捗管理を徹底し、工事の繰り越しなどにより、これ以上工期が遅れることがないよう確実に整備を行うこと。③新市庁舎への移転に当たっては、重要備品の管理や文書管理の適正化など一時的な業務量の増加による業務のふくそうが見込まれ、市民サービスへの影響も懸念されることから、今後のスケジュールを共有し、スムーズな移転となるよう全庁一丸となって取り組むことを、賛成多数で採択した。(写真は春の訪れを告げるあぐりの丘の桜ソメイヨシノ、3月6日撮影)

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