2022年年7月26日(火)「偕楽園の好文亭」!

前日に続き、偕楽園内には梅の異名「好文木」に由来する「別荘好文亭」がある。好文亭は徳川斉昭自身により、1840年(天保11年)4月に設計された水戸藩偕楽園内の施設。当初は平屋建ての構造だったものから木造二層三階建てに拡張され、完成後、偕楽園内での居所、休憩所・敬老会・宴会など各種催しに利用された。偕楽園開園後も少しずつ手が加えられ、水戸城下柵町の中御殿の建物を移築増築して規模を拡大した他、1869年(明治2年)には奥御殿の一部を増築している。藩主の居所としてではなく、庶民とともに利用することを目的とした広い濡縁の間、飲食の類を三階まで運搬するために木製滑車を利用した昇降機の設置(人でなく物の運搬用としては日本現存最古)、物見引き手と称する建具連動障子など工夫をこらした建物である。偕楽園の年間来場者は約22万人。

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