9月23日に開業する西九州新幹線(長崎―武雄温泉)「かもめ」の試乗会が昨日(17日)あった、その概要をアップする。受付開始は9時、10時32分発の30分前までに集合の案内を受け、9時40分過ぎに長崎駅に着いた。暫定開業とはいえ、県民・市民の多くの皆様が待ち望んでいた新幹線「かもめ」、白と赤のツートンカラーの車両を、先ずはシャッターを切った。試乗区間は、長崎駅を出発、武雄温泉駅を折り返しの約66㌔、6両編成のうち1~3号車は指定席4列シート、4~6号車は自由席5列シートとなっており、試乗席は2号車と案内を受けた。進行方向は左側に着席、滑らかに走り出すなか、稲佐山方面を眺めるとアッという間にトンネルの中、諫早駅周辺・大村駅周辺で市街地や、大村湾が見えるもほんの少しの間であった。トンネルは新幹線区間の約6割を占め、車窓からの眺めは防音壁に遮られるが、かもめのスピード感や乗り心地は快適で、66㌔を30分で駆け抜けた。
西九州新幹線は、長崎駅―武雄温泉駅の路線名で、長崎駅―博多駅を結ぶ九州新幹線長崎ルートの一部になる。長崎から博多に行く場合は、武雄温泉駅で特急に乗り換える「対面乗換え方式」、現行最速1時間50分(JR特急かもめの場合)から開業後最速1時間20分となり30分短縮される。開業後には、長崎、佐賀両県による大型観光キャンペーンが行われ,交流人口の拡大などに期待が高まる。九州新幹線長崎ルートについては、全線で新幹線車両が走る「フル規格」の早期実現が求められるが、建設費が増えるため,国と関係自治体の間で話し合いが続いている。きょうは大型で猛烈な台風14号が九州に接近、「過去に経験のないような危険な台風だ」として、命を守るために早めの安全確保と最大級の警戒が呼びかけられており、不要な外出は控えよう。