中村長崎県知事は、4月19日臨時の記者会見を開き、新型コロナの新規感染者が県内でも急速に増えているとして、県内全域の感染状況について、20日から県独自に設けた5段階のステージを「2」から「3」に引き上げ、「警戒警報」を発令した。これに伴い、県が独自に行っている県民限定宿泊割引キャンペーンを4月23日から一旦停止するとした。新型コロナの感染状況は、4月6日から12日まで23人、4月13日から19日まで111人になったことや、初発と考えられる事例のうち県外に由来するものが75%を超え感染経路不明者が拡大、2次感染事例における飲食、病院・福祉施設等の感染が拡大している。中村県知事は、改めて県外との不要不急の往来自粛のお願い、5人以上や長時間にわたる会食を控える、夜の街にお出かけの際は最大限の注意を、来県した人に対しては健康管理や感染防止対策を徹底するよう呼びかけた。
また、長崎県の新型コロナ感染症の対応を踏まえ、長崎市は4月20日「第2回新型コロナウイルス感染症対策会議」を開き、長崎市内における感染状況について、長崎県新型コロナウイルス感染段階の引き上げについて(ステージ2→3)、長崎市の対応についてなど協議が行われた。市主催のイベントについて、5月1日に予定していた令和3年長崎市成人式は、参集方式ではなくオンライン方式に変更する。公の施設の対応は、高齢者及び障がい者の感染防止を目的とし、老人福祉施設14施設、障害福祉センターなど4月26日から当面の間、休館とする。長崎市中小事業者等一時金に係る申請期限の延長について、4月30日としている申請期限を5月31日まで延長する。その他、長崎開港450周年イベント(4月27日の記念式典)を無観客で開催、長崎市総合防災訓練の中止、長崎市中学校総合体育大会の感染防止策を講じての開催など決めた。