政府は新型コロナウイルスの感染が拡大している東京、大阪、京都、兵庫の4府県に、改正新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を発令する方針を固めたと報道されている。県内でも新型コロナの感染拡大が増大し、県は20日感染状況を5段階で示す県独自のステージ2(漸増)から3(増加・拡大)に引き上げ、県内全域に昨年12月以来2度目となる警戒警報を発令した。急拡大の要因は、感染力が強い変異株の広がりといわれ、既に大阪など関西圏では主流になっているが、県内でも直近1週間のスクリーング検査で約5割に変異株の疑いがある。ゴールディンウィークを前に、長崎県は県外との不要不急の往来自粛、会食は5人以上・長時間を避ける、イベント開催の慎重な対応、飲食店の利用に際しての感染防止策の徹底、こまめな消毒など、感染再拡大防止を呼び掛けている。
このような状況を踏まえ、長崎市は主催・共催事業や実行委員会形式のイベントなど、相次いで中止・規模縮小、延期を余儀なくされている。手帳のスケジュールを確認すれば、4月20日の鍋冠山展望台ライトアップ点灯式の延期、4月23日からの2021長崎帆船まつりの中止、4月24日の長崎市少年補導委員辞令交付式及び永年勤続者・長崎市教育委員会表彰式の中止、長崎ペンギン水族館開館20周年記念セレモニーの開催規模縮小、4月27日の長崎開港450周年記念式典規模縮小の無観客開催、5月1日の長崎市成人式のオンライン開催、その他に長崎地区メーデーの中止、福田地区自治会連合会の成人式中止、5月12日の長崎市総合防災訓練の中止など決まった。町内会でも5月開催予定の救急講習「AED取扱い」の延期、6月開催予定の大浜町ペーロン大会の開催可否など結論を得る必要がある。新型コロナ感染から1年以上経過するなかで、今年のゴールディンウィークも「行動の自粛」が求められる。(写真は4月19日撮影、稲佐山公園のツツジ)