九電工やMICE専門業者コングレなど建設、運営を担う特定目的会社(SPC)㈱ながさきMICE(岐部孝典代表取締役)は、8月2日(金)10時から尾上町(長崎駅西口)において、工事関係者や県・市の関係者ら約130人が出席し、長崎市のPFI事業として行われる「(仮称)長崎市交流拠点施設整備・運営事業MICE施設新築工事(15街区)の起工式」を執り行った。起工式で岐部社長は、市内の二つの世界遺産や2022年度に暫定開業予定の九州新幹線長崎ルートなどを追い風に、「交流人口拡大と経済活性化の一端を担いたい」、田上市長は「建設に至るまでの経緯に触れながら、産学官連携のオール長崎によるMICEの誘致、受入れが必要」と挨拶、事業概要説明などがあり、工事の円滑な推進と安全を祈った。
施設の概要は、公設民営、鉄骨造り地上4階、地下1階、延べ約2万5千平方メートル、3,000人規模の国際会議や大会などMICEに対応できるホールをはじめ、イベント展示ホール、大小24の会議室、ぺデストリアンデッキなどを備える。隣接地では高級ホテル「ヒルトン」、NBC長崎放送の民間社屋が民間開発される。施設の総事業費は約216億円、年間のMICE開催件数775件、利用者61万人、経済波及効果約114億円を見込んでいる。今後、建設工事とあわせ閣僚会議、国際機関会議、開催意義がある平和、世界遺産、海洋関連の会議、市民が集う催事、イベント、物産展などの開催に向け、誘致活動が始まっている。交流人口の拡大による、地域経済の活性化に大きく寄与できると期待する。