長崎市議会は、さる12月10日(火)環境経済委員会を開催し、一般会計補正予算(所管部分)の審査を行いましたので、その主な内容について掲載します。平成25年9月に世界文化遺産への推薦が決定した「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」の構成資産のひとつである端島炭鉱跡について、世界遺産登録後を見据えた保存管理や整備活用に資する資料と活用するため、3Dレーザー計測・撮影及び3Dモデル作成を実施する端島遺構状況記録調査費1740万円が計上された。事業内容は、平成25年度の3Dレーザー計測・撮影に1740万円、平成26年度のデーター解析及び3Dモデル作成に1830万円を長崎大学に調査を委託、来年1月から現地調査を行い5月までに立体的画像を作成するというものです。
現在、風化が進んでいる端島全体について、詳細な記録作成が必要なことから計測及び画像等の撮影により現状を記録保存する。正確なデーター計測により風化の過程を定期的にモニタリングし、世界遺産登録後も見据えた保存管理計画の方針の一つとして位置付けることができる。取得した正確なデーターを基に3Dモデルを作成し、今後の保存整備や活用計画の基礎資料として、さらに来訪者の理解や興味の促進を図る資料として利用できる等の、効果が期待できるとの見解が示されました。端島炭鉱の整備活用計画は、平成26年度から平成27年度にかけて策定が行なわれるので、今後の保存整備・活用計画に活用できるように、また、無人飛行機に3Dビデオカメラを搭載して撮影するため、端島(軍艦島)の良さを発信できるDVD作成、紹介・説明ビデオ作成に活かしてもらいたいと要望しました。