
視察最終日(10月30日)は奄美市役所を訪問、奄美群島外から市内へ転入される移住者又は移住者に貸し出すための戸建て住宅等の「移住定住支援」調査を行った。奄美群島は、鹿児島から南へおよそ380㎞、沖縄と鹿児島市の中間に位置し、有人8島を有する奄美群島最大の島となっている。奄美市は2006年(平成18年)の市町村合併により誕生、名瀬地区、住用地区、笠利地区から構成されている。日本で2番目に大きいマングローブの森、天然記念物アマミノクロウサギなど太古の生命が息づき、美しい水平線と亜熱帯の風景を思い起こさせる、多くの自然と景勝地を有しているとパンフレットに紹介されている。一年を通して温暖多湿、冬季でも10℃以下になる日は少ないが、雨や風の吹く日が多いという。

移住定住支援の取組みは、貸したい・売りたい所有者と、借りたい・買いたい移住希望者等をマッチングする「空き家バンク制度」、定住促進住宅の運用、移住定住・住宅購入費助成(最大100万円)及びリフォーム助成(最大50万円)、移住定住・家財処分等助成(最大10万円)となっている。新規に農業経営を希望する者に対して、農業研修施設において、農業に関する基礎的技術及び知識を習得させるための「農業後継者育成」、研修期間は2年間、研修実績により日額8000円を支給する制度もある。また、漁業就業者の確保・育成を図る目的で、新規漁業就業者に対して、奨励金及び水揚げ手数料補助金を支給する支援事業もある。今回の視察を長崎市政に生かす必要がある。

