
長崎市議会市民クラブは、10月28日(火)から30日の2泊3日で那覇市・奄美市において「沖縄県平和祈念資料館」「ひめゆり平和祈念資料館」「雑草対策事業について」「移住・定住支援の取り組みについて」などの行政視察を行っている。10月28日は、長崎駅から8時45分発かもめ12号で博多駅へ、福岡空港12時25分発ANA1207にて那覇空港へ、その後、「沖縄県平和祈念資料館」「ひめゆりの塔」を視察した。沖縄県平和祈念資料館は、戦争の犠牲になった多くの霊を弔い、沖縄戦の歴史的教訓を正しく次世代に伝え、全世界の人びとに沖縄のこころを訴え、もって恒久平和の樹立に寄与するため設立されている。1階フロアは子ども・プロセス展示室、2階フロアは「住民の視点で捉えた沖縄戦」を展示理念とし、沖縄戦関係実物資料、沖縄戦体験者の証言文、証言映像などから実相を知ることができた。

ひめゆりの塔は、1945年の沖縄戦で亡くなった沖縄師範学校女子部・沖縄県立第一高等女学校の生徒や教師のための慰霊碑で、沖縄戦の翌年、両校で最も多くの犠牲者を出したガマ(鍾乳洞)の上に建てられた。刻銘にはひめゆり学徒隊136人、ひめゆり学徒隊以外の在校生・生徒91人、合計227人の名前が記されているという。両資料館とも、沖縄戦終焉の地・本島南部の糸満市にあり、中学・高校生らによる修学旅行のなかの平和学習の一環として多くの人が訪れていた。ひめゆり平和祈念資料館は、10数年ぶりの訪問、展示資料の見せ方、沖縄戦実写の映像、証言映像など生々しい悲惨な状況を体験、平和の有難さを痛感した。


