2025年10月4日(土)「長崎郷土芸能」!

さる9月28日長崎市民体育館において「第48回長崎郷土芸能大会」が開かれ、その際、スナップ写真を撮影したので掲載する。先ずは、今年初出演の「希望が丘高等特別支援学校和太鼓部(諫早市)出演人数10人」、平成3年の学校開校時に創部し、今年度で35年目を迎える。生徒たちの努力と上級生から下級生へのバトンにより伝承が継承され、現在は13人の部員で活動している。地域イベントに演奏で参加したり、コンクール出場を目標にしたり、日々練習に励んでいる。皆様に和太鼓の力強い音色を届けられるよう今後も活動をして行く。

蠣道浮立(かきどうふりゅう)保存会(出演人数130人)は、江戸時代の文化・文政期(1804年~1830年)頃、旧北高来郡田結村から佐賀藩矢上村蠣道に伝えられと言われている。笛・太鼓・鉦の音に合わせて、立道具が踊りながら入場、そのあとから鬼の面をかぶったササラと子どもたちの掛け打ちが入場し、太鼓を叩きながら踊る。次に、女性の扇子踊りが入場し手踊り、最後に、笛・鉦・太鼓(月の輪の舞、オオカンザキ、マクリ)の演技で終了する。

間之瀬狂言保存会(出演人数120人)は、滝の観音の門前と呼ばれる山間小集落に伝えられている、狂言まじりの猿浮立を「間之瀬狂言」と言う。伝承によると、狂言のことば使い、動作、道具等は室町時代にはじまり、万治3年(1660年)観音寺(滝の観音)の開山の際にこの狂言を奉納したと言われている。大太鼓には、「元禄8年(1695年)観音寺」の銘がある。笛・太鼓・鉦の調子に合わせて立道具・ササラの踊りが出て、その後、根治平、与五郎の掛け合いになり、それから「見猿(みざる)」「聞か猿(きかざる)」「言猿(いわざる)」3匹の猿の踊りとなる。

高島鼓響塾(姫大蛇、出演人数25人)は、旧西彼杵郡高島町「高島記」に記されている伝説「蛇谷」をアレンジし、「神楽」:姫大蛇(ひめおろち)」を民族芸能として継承している。大蛇が天に祈りを捧げて舞い踊る場面から始まり、大蛇の迫力ある舞と姫や武士の優雅な剣幕などで構成されている。3年連続3回目の出場、3年前と比較して大蛇の動きが3体とも素晴らしい動きをしていた。

特別出演の「瑞宝太鼓(雲仙市、出演人数6人)」は、昭和62年(1987年)に障がい者余暇サークルとして始まった。「プロになりたい」という希望の声をきっかけに、平成13年(2001年)にプロとしての「瑞宝太鼓」がスタートした。「瑞宝」とは拠点とする雲仙市「瑞穂町の宝に育てていこう」という願いが込められている。「希望し、努力し、感謝して生きる」というテーマを掲げ、日本全国で年間100回を超える公演活動を行い、8か国10回の海外公演を経験している。

十善寺龍踊会〈出演人数40人〉は、昔から華僑も多く、中国の文化を色濃く残し、歴史の重みが感じられる町。平成5年(1993年)発足の比較的新しい団体で、長崎の伝統芸能「龍踊り」を継承・発展させるために日々稽古に励んでいる。龍踊発祥の地の保存会として地域行事を始め、観光行事にも積極的に参加し、長崎の魅力を発信している団体である。ここに掲載している内容は、プログラムの由緒来歴より抜粋している。

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