さる11月9日都市センターホテル(東京)で、九州市議会議長会「支部長・相談役会議」が開かれ、その際時間的余裕があったので「国宝迎賓館赤坂離宮」に立ち寄った。この迎賓館は、かつて紀州藩徳川家の江戸中屋敷があった場所に明治42年(1909年)に東宮御所(皇太子の居所)として建築された。建物は地上2階、地下1階、幅125m、奥行き89m、高さ23.2mと広大なもの。当時の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設した、日本における唯一のネオバロック様式の西洋風宮殿建築である。この建物は、東宮御所としてあまり使用されることはなく、戦後10数年経って、外国の賓客を国として接遇するための施設の必要性が高まったため、5年余の歳月と108億円の経費をかけて改修が行われ、昭和49年(1974年)に現在の迎賓館赤坂離宮が完成した。平成21年(2009年)、創建当時の建造物である迎賓館赤坂離宮の本館、正門、主庭噴水等が明治以降の建造物としては初めて国宝に指定されている。(迎賓館赤坂離宮パンフレットより)