長崎市議会建設水道委員会(副委員長班)は、4月24日から26日にかけて浜松市及び宇都宮市のまちづくり、公共交通対策について調査を行った。4月26日は宇都宮市役所を訪問し、「都心部まちづくりビジョン」の実現に向けた都心部における施策展開について、人口減少・少子高齢化の深刻化、デジタル化の急速な進展、脱炭素社会構築に向けた要請の高まりなど、多様化・複雑化する課題に対応できるまちづくりなど、宇都宮市が将来にわたって発展していくための説明を受けた。目指すまちづくりは、夢や希望がかなうまちスーパースマートシティ、持続可能なまちづくりに向けて平成20年から全国に先駆けて取り組んでいるネットワーク型コンパクトシティ、都市の成り立ちとまちづくり、市内の各地域に拠点を定め、各拠点を交通ネットワークの構築を目指す取組みを進めている。
令和4年2月に「都心部まちづくりビジョン」を策定、ライトラインを基軸とした公共交通と一体となった魅力ある都心部の将来像を市民・事業者とともに描き、令和5年8月26日国内75年ぶりの路面電車の新設、LRT(次世代型路面電車システム)として全線新設の芳賀・宇都宮LRT「ライトライン」を、JR宇都宮駅東側に開業した。また、ネットワーク型コンパクトシティの京成の効果を早期に発展させるため、駅西側ライトラインの整備を計画している。ビジョン実現に向けた取り組みとして、道路と道路沿いの敷地を一体的に捉えた空間の「使い方」や「デザイン」、「都市機能」交通機能」といった視点ごとに「望ましい状態」を明示。付置義務駐車場の誘導に向けた条例の改正、優良建築物等整備事業などによる事業費支援や高度利用地区などによる容積率の緩和などに取り組んでいる。