長崎市議会総務委員会は、12月2日に「長崎のもざき恐竜パーク条例の一部を改正する条例」について、審査を行ったのでその概要を掲載する。令和3年10月にオープンした恐竜博物館をはじめ、恐竜パークへの来場者は想定を超え多数の来場者があっており、これにより常設の駐車場が不足し、臨時駐車場の利用が常態化している。このため利用者の利便性向上と満足度を図るため、常設の駐車場を新たに整備したいことから、恐竜パークの庭球場を廃止するもの。恐竜博物館の今年10月末までの入館者数は26万9,744人で、年間目標数12万2,747人を大きく上回り、駐車場不足が生じている。恐竜パーク内には家族連れで楽しめる屋外遊具などもあり、全体の来場者数は40万7,310人(推計値)。一般用駐車場(119台収容)は、週末はほぼ満車で、多目的広場などを臨時駐車場として活用している。
一方、庭球場(1930㎡、人工芝2面)の稼働率は10%程度、令和3年度の利用者数は1,634人、利用申込者(代表)は64人(グループ)となっている。市南部地区には、えがわ運動公園庭球場(稼働率約37%)、元宮公園庭球場(稼働率約30%)、香焼総合公園庭球場(稼働率約11%)があることから、利用回数が多い市民の了承を得た上で廃止し、駐車場(一般車80台)を新設するもの。来年4月の大型連休前の供用開始を目指し、今定例会に上程された一般会計補正予算(第10号)に整備費用2,000万円が提案されている。庭球場の廃止は令和5年2月末。今後の課題は、オープニング効果後の来館者、来場者の維持、自家用車以外の交通手段の選択肢、県外客(修学旅行など)、平日客の増加などがあげられている。