日本労働組合総連合会(連合)は、8月8日15時30分から長崎県立総合体育館メインアリーナにおいて国内・海外から約3,400人が集うなか「連合2018平和ナガサキ集会」を開催した。連合長崎の宮崎会長は、「核廃絶の声と運動を世界中に発信しなければいけない。この集会を契機に平和の願いを継承し、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向け取り組みを進める」、連合本部神津会長より「広島・長崎にあってはならないことが起きてしまった。核兵器廃絶に向け国内外の世論喚起を一層強化していく」、来賓挨拶では「長崎は被爆の実相を語り継いできた、各国リーダーは核兵器廃絶の対話に加わってほしい」などの訴えがあった。
海外来賓挨拶では、国際労働組合総連合(ITUC)アユーバ・ワバ会長より「国際労働運動のメッセージははっきりしている。核兵器の禁止と既存核兵器の廃棄に向け、直ちに核兵器をなくさねばならない」との挨拶があった。その後、ナガサキからの平和アピールでは、核兵器禁止条約が2017年7月に国連で採択されたが、日本は未だに署名していない。日本政府は唯一の被爆国として、速やかに署名・批准の手続きを進めるとともに、条約の発効に向け核兵器保有国と非保有国との橋渡しの役割を担うことを強く要請する。2020年NPT再検討会議に向けた「核兵器廃絶1000万署名」に全力で取り組み世論喚起と国際的な働きかけを強めていくなどアピールを採択し、被爆地長崎から「核兵器廃絶と世界恒久平和」を全世界に発信した。