長崎開港450周年実行委員会は、11月20日10時から出島表門橋公園会場及び同日11時から国道34号会場(万才町周辺)において、長崎開港450周年記念事業として「長崎開港フェスタ450(ヨンゴ―マル)セレモニー」が開かれ、きょう22日までステージイベントやブース出展など行われる。長崎は450年前、ポルトガル船が長崎に入港した1571年に開港した。当時、入り江に突き出た岬(県庁跡地)があり、出島ができる60年以上前に、万才町にかけた一帯に最初の6町(島原、大村、平戸、横瀬浦、外浦、文知)が出来ている。国道34号会場は、かつて6町があった場所(県庁跡地前~長崎市立図書館)で、国道約300mを歩行者天国として開放し、長崎商業高校吹奏楽部のマーチングパレードでイベントが始まり、セレモニーが行われた。この6町があった岬は、海との岸壁が石垣で作られ、今だに当時の石垣と思われるものが町のいたるところに残されている。
また、出島表門橋公園会場では、開港450周年にちなんで海外からやって来た「来航船5隻」が展示されている。長崎くんちでおなじみの来航船は、阿蘭陀船(出島町)、唐人船(元船町)、南蛮船(銅座町)、唐人船(大黒町)、オランダ船(江戸町)の5隻で、シャギリの音を聞きながら“くんち気分”に浸った。長崎くんちは、長崎の和の要素だけではなく、ポルトガル、オランダ、中国などの文化が入りまじった“和華蘭文化のお祭り”ともいえる。長崎の街は、450年前に長崎の港が開かれて以来、多様な交流を重ね、鎖国時代に唯一の西洋に開かれた場所として、特有の発展・成長をしてきた。さる11月1日、長崎市の新たな交流の拠点となる出島メッセ長崎が「現代の出島」として開業した。これからの長崎も多くの交流を重ねて、開港500年に向けてますます魅力ある街となるよう、行政や関係者とともに取り組む必要がある。