長崎市議会市民クラブのメンバーで、3月18日長崎市農業センター(戸石町)を訪問し現地調査を行った。農業を取り巻く環境は、就農者の高齢化や担い手不足をはじめとした社会情勢の変化に伴い、遊休農地が増加している状況にあり、その課題解消のため平成15年度から市内農業者の手助けを行う、農業ヘルパー育成のため人材育成を目的とし、農業センターが開設されている。その事業概要は、ヘルパー研修会の開催、ヘルパー無料職業紹介事業、農作業体験学習、花苗の育成、国産アボカドの研究など行われている。令和元年度より、農家の高齢化と耕作放棄地の増加・価格の低迷対策として、ほとんど輸入している「アボカド」に着目し、国産アボカド(クスノキ科の常緑高木)の生産に向け、栽培技術の試験研究が行われている。安定して生育できれば、施肥や防除等の管理は不要、果皮が固いため取扱いやすい、国産アボカドは単価が高いなど利点がある。種から育苗の定量的栽培技術が確立されれば、農業従事者の収益アップに繋がると期待される。