長崎くんちは、10月7日「前日」から9日「後日」の3日間、通常なら7年に一度巡ってくるが、今年のくんちはコロナ禍を経て4年振りに開かれ、今回の踊町は10年振りに奉納踊りを披露した。今年の踊町は、桶屋町の「傘鉾・本踊」、船大工町の「傘鉾・川船」、丸山町の「傘鉾・本踊」、本石灰町の「傘鉾・御朱印船」、栄町の「傘鉾・阿蘭陀万歳」、万屋町の「傘鉾・鯨の潮吹き」の6ヶ町が、色鮮やかな衣装を着て諏訪神社、中央公園、お旅所において389年の歴史の伝統芸能を奉納した。今回は私も久方振りに、前日(7日)の中央公園の踊り場に8時前に足を運び、目の前で「傘鉾」「本踊」「演(だ)し物」を見せてもらい感動し、もってこーい!もってこい!を連発した。
踊り町の先頭に入ってくるのが「傘鉾」であり、町のプラカードの役目を果たす。傘鉾には、趣向を凝らした様々な装飾が施されており、重さは約130~150kgで、心棒の最下部には、一文銭を2,500枚から3,000枚を結わえ付け、上下のバランスをとるようにされているとか・・・・踊場を練り歩く傘鉾は壮観なものがあった。長崎人は、笛と太鼓のシャギリの音を聞くと、心はときめき仕事も手につかないとか・・・諏訪の森、各踊場にはシャギリの音が響き、各踊町の関係者は諏訪神社・中央公園・お旅所での奉納踊りや庭先回りなど多忙なスケジュールを消化していた。庭先回りは、所定の場所で演し物を奉納した後、市内の事業所や官公庁、各家庭に敬意を表し演し物を呈上すること、福をお裾分けしお祝いするもので、短い踊りやお囃子を玄関先や門前等で演じるもの(くんちミニ辞典より)。