2023年10月9日(祝・月)「くんちの演(だ)し物」!

長崎くんち中日(8日)の奉納踊りは、雨天のため後日(9日)に変更され、諏訪神社での奉納踊り後に繰り延べられた。長崎くんちパンプレットの内容を参考にしながら、くんちの演し物の概要を掲載する。諏訪大祭の幕開けとして神官と巫女の踊りで奉納踊りの一番町を務めたのは桶屋町の「本踊」、鎖国時代の長崎に象が上陸したことに由来し、子ども達が象を引き連れて登場した。船大工町の「川船」は、船頭の網打ちのお所作と根曳衆20人による勇壮な船の引き回しを拝見することができ、根曳衆の衣装に描かれた襟模様の波が躍動感を表していた。栄町の「阿蘭陀万歳」は、長崎に漂着したオランダ人が生計を立てるため、正月の祝儀に回る際、覚えた万歳を披露する踊で、日本舞踊をベースに華やかさと異国情緒あふれるコミカルな踊りに魅了された。

2023.10.7 本石灰町御朱印船動画

本石灰町の「御朱印船」は、安土桃山から江戸初期にかけて活躍した、本石灰まちゆかりの貿易商である荒木宗太郎が貿易先の安南(ベトナム)の王女アニオーをめとり、長崎港に入港するさまを表現し、2回転半の豪快な船回に圧倒された。丸山町の「本踊」は、かつて日本三大花街の一つと称された丸山はおもてなしの町として栄え、その中心が丸山芸妓で現在は長崎検番によって受け継がれている。花で丸山で芸妓衆と阿茶(唐人の敬称)さんが優雅に戯れる様子を披露した。万屋町の「鯨の潮吹き」は、江戸時代の古式捕鯨の様子を魚問屋の町として栄えた万屋町が表現している。5隻の捕鯨船と約2トンの鯨(セミクジラ)が姿を表し、荒波を舞台に勇壮な捕鯨ドラマを繰り広げた。勢いよく吹き出す潮(水)で、ずぶ濡れになりながら18人の根曳衆が大きな鯨を引き回し、会場全体を魅了した。

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