450年前ポルトガル船が長崎に入港以来、入江に突き出た半島の突端だった県庁跡地(江戸町)に「岬の教会」が建ち、万才町にかけての一帯に町がつくられ、長崎は港とともに発展してきた。長崎開港450周年記念事業の方針は、季節ごとにテーマを設けながら、1年間を通じて県民・市民が主体的に参画できる事業を実施する。春は長崎港への「感謝・愛」を伝えるとし、4月23日から27日まで長崎帆船まつりや、450周年開港記念行事・記念展、マリンフェスタなど。夏は長崎の「海と港に親しむ」とし、ながさきみなとまつりにおいて記念特別企画展「長崎とみなと(仮題)」、7月31日・8月1日の長崎ペーロン選手権大会、海中探査ロボットで長崎の海をのぞいてみよう!など。
秋は長崎の「まちの原点」を感じるとし、1571年に長崎が開港したとき、「長か(なんか)岬」と呼ばれていたまちの原点を体感できる長崎学資料展示室オープン記念展、光の拡大とイベント事業など。冬は「未来」開港500年へのスタートとし、12月18日・19日の海洋教育フォーラム、令和4年1月29日予定の海洋シンポジウム(仮)など、主催事業、連携補助事業、連携事業として年間を通じて記念事業が行われる。事業の目的は、県民・市民がまちに対して持つ「誇り」「愛着」「共感」の醸成、交流人口の拡大、海の活かし方・海の楽しみ方を創造して共有を図るとしている。メインキャッチコピーは、「ときめく みなと、つながる みんなと」で、あたらしい長崎港の魅力を創り上げていくことを表現している。