2020年11月19日(木)「活気ある地方議会を目指して」!

全国都道府県議長会・全国市議会議長会・全国町村議会議長会は、11月18日ホテルグランドアーク半蔵門において全国から100名超の議長が出席し、「活気ある地方議会を目指す全国大会」を開催した。少子・高齢化の進行や地方分権改革の進展、新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中、地方議会の役割と責任は増大している。住民の多様な意見を聞きながら、行政監視と政策立案機能を強化する必要がある。一方、議会及び議員の活動が見えない、議員の性別や年齢構成が偏っている、議会への関心や理解の低下を招いているなど、議会の使命を十分に果たしていないとの指摘も多いい。こうした地方議会が直面する諸課題の解決に向け、関係者が一堂に会し多様な人材が積極的に活動し、活気ある議会を創るため必要な制度改正を実現していくことを目的に開かれた。

全国大会では、各議長会会長から「大会開催にあたっての主催者代表挨拶、決意表明、活気ある地方議会を目指す全国大会決議」が行われ、来賓では武田総務大臣、大口衆議院総務委員長、若松参議院総務委員長が出席し、「コロナ禍における地方議会の役割・議会運営、デジタル化への対応、議会が直面する課題への対応などに努力するなど」の挨拶があった。決議の概要は、議会の位置づけ、権限・職務等を法律上明確化すること。厚生年金への地方議員の加入や立候補に伴う企業等による休暇の保障など法整備をおこなうこと。議員報酬を適切な水準に引き上げられるよう財政支援をおこなうこと。政策立案を支援するための体制を整備することなどを求めた。大会に併せ、河村和徳氏(東北大学大学院准教授)から「地方議会・議員の在り方について」をテーマに聴講した。

タイトルとURLをコピーしました