世界平和祈念実行委員会(田上富久会長)は、10月24日10時20分から若い世代や被爆者団体、行政、議会関係者ら約500人が参加して、平和祈念像前で出発式を行い、原爆落下中心地まで原爆の犠牲者を追悼するとともに世界平和を祈念し「市民大行進」を行った。出発式で田上市長は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、市民大行進の参加者の制限、コース変更や規模を縮小しての開催となった。「核兵器のない世界」が新しいルールになるまであと一歩となった。核兵器禁止条約はあと1か国が手続きを済ませば発効することになる、一日も早く核兵器がなくなるよう願い、行進しようとの挨拶があった。
この市民大行進は、国連軍縮週間(10月24日~30日)に合わせ、平和の大切さを訴えようと、1972年から毎年開かれている。 例年約3,000人が参加するが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、参加者は約500人と規模を縮小し開催された。原爆落下中心地では黙祷後、長崎市立淵中学校3年の筒井咲也さんから「戦禍の中でたくさんの命が奪われた事を忘れず、命を大切にする。私たちは身の回りに目を向け、おもいやりの心で一人ひとりが、平和を作っていけるように力を尽くす」との、市民大行進宣言が行われた。爆心地公園そばの下の川では、平和を願う絵「キッズゲルニカ」を11月4日まで展示している。