九州新幹線西九州ルート(武雄温泉~長崎間)建設計画について、与党プロジェクトチーム検討委員会は2019年8月、佐賀県内を通る未着工区間(新鳥栖~武雄温泉)の整備は「フル規格」が適当と結論付けている。その後、国土交通大臣が佐賀県知事と会談、自民党佐賀県議会新幹線PTにFGT導入断念の経緯、貸付料の産出根拠等について説明するなど、話し合いが続けられている。しかしながら、フル規格にすることで佐賀県は巨額の財政負担が生じるとして、話し合いはこれからの状況で、方向性が見出されていない。西九州ルートの事業概要は、区間は武雄温泉~長崎駅、延長は約67㎞(長崎県約49.2㎞、佐賀県約17.8㎞)、総事業費6,197億円、事業費ベースの進捗率は約72%、県内における土木工事の完成率は11月末時点で92%、フル規格で整備されている長崎ルートの武雄温泉~長崎間は令和4年度の暫定開業(リレー方式)に向けて整備が進められている。