市政一般質問の概要を掲載する。質問:大きな項目2点目の「長崎港の港を生かしたまちづくりについて」(3)小ヶ倉柳埠頭の整備計画の進捗状況は?回答:小ヶ倉柳埠頭は、県内唯一の外貨公共埠頭として、コンテナ貨物をはじめ産業機械や鋼材を取り扱っており、国際定期コンテナ航路として韓国釜山を結ぶ航路が週2便運航する物流の拠点として重要な役割を担っている。しかし、施設築造後40年以上経過し、施設全体の老朽化が進行していることや、コンテナヤードが不足していたため、施設の老朽対策と埠頭用地等の拡張を図るため、平成19年度から港湾管理者である県において、約4.9haの埋め立て工事に着手し、今年度中に完成予定となっている。
また、荷役機械の老朽化も進んでおり、旧来のタイヤマウント式クレーンに代わり、ガントリークレーンが設置され、コンテナの荷役作業の時間短縮や荷扱いの安定性の向上が図られた。併せて、国において、大規模地震時でも物流の停滞を防ぐための耐震岸壁の整備も進められ、今年度完成予定となっている。長崎市としても小ヶ倉埠頭の重要性は認識しており、1日も早い供用開始を働きかけていくとの答弁があった。それを受け、意見要望:現在、長崎市の基幹産業である造船業を取り巻く環境が厳しい中で、今後、取扱貨物量が大きく減少することが想定される。平成11年7月2日から韓国釜山港と国際コンテナ航路が開設され、平成25年6月29日から週3便が運行されていたが、まえぶれもなく本年8月22日の便から週2便となっている。
柳埠頭の整備は、本年度完成予定とのことであるが、物流ヤードの機能充実が図られるなかにあって、「これからという時に」、貨物取扱量が大幅に減少している。ここ数年は厳しい状況が懸念されるが、投資対効果を最大限に引き出すためにも、長崎県知事・長崎市長によるトップセールスをお願いすると共に、行政の支援としてはコンテナ利用促進のための奨励制度の拡充、輸入コンテナの助成制度の創設、一定の輸出が見込まれる木材の重量計測器、コンテナ洗浄機等、関係団体から要望があっている設備の充実を図り、長崎地域経済の落ち込みに歯止めをかける対応策を実施されるよう要望した。