長崎くんちは、7日(前日)から9日(後日)の3日間、7年に一度巡ってくる踊町を中心にくんち本番がスタートした。諏訪神社の秋季大祭「長崎くんち」は、起源とされる1634年の奉納踊りから382年になるといわれている。本年は打ち合わせのため、3体のお神輿(諏訪・住吉・森崎)のお下りや傘鉾パレードを見る事は出来ませんでしたが、市役所周辺の庭先回りを拝見しながらシャッターを切った。庭先回りは、諏訪神社・公会堂前広場などで奉納踊りを済ませた後、市内 の事業所や官公庁、各家などに敬意を表して演し物(だしもの)を呈上することで福をお裾分けし、お祝いするという趣旨のもので、 踊町は短い踊りやお囃子を玄関先や店先、門前等で演じられる。
庭先回りでは、七福神に扮する踊子の賑やかな舞と根曳(ねびき)衆による勇壮な船回しで魅了する鍛冶屋町の「傘鉾・宝船・七福神」、「イヤーッ」の掛け声とともに担ぎ手と子ども達が一体となった「くんち初奉納」の上町の「傘鉾・上町コッコデショ」を見ることが出来、担ぎ手が山車を一斉に放り投げ、片手で受け止める技も何とかカメラに収めた。今年の踊町は、他に筑後町の「傘鉾・龍踊」、元船町の「傘鉾・唐船祭」、今龍町の「傘鉾・本踊」、油屋町の「傘鉾・川船」となっている。地方局では、午前7時から各踊町の演(だ)し物や傘鉾・本踊の様子が放映され、モッテコーイ!モッテコーイ!の掛け声が聞こえ、華やかな舞や力強い動きで長崎の秋を彩った。関係者皆さんのご安全・ご健康を祈念する。