長崎市（田上富久市長）は、9月29日（木）11時から長崎総合運動公園かきどまり陸上競技場前でオーストラリア大使館とオーストラリア戦争記念館の協力のもと、ローン・パインの木実行委員会より寄贈を受けた「ローン・パインの木植樹式」を執り行った。この記念樹は、オーストラリアで平和や友好を象徴するもの、被爆地に友好と平和の木を植樹することで、来訪者に核兵器の非人道性と原爆犠牲者の鎮魂の思いを伝えることなどを趣旨として、神戸市在住オーストラリアのアンソニー・ミドルトンらの実行委員会から寄贈されたもの。10月には広島市にも贈られることになっている。
植樹式には、関係者約30人が参加し、私も核兵器廃絶長崎市議会議員連盟会長として案内を受け出席した。実行委員会のミドルトンより「この木が原爆の犠牲者を追悼し、大切な命という価値を守り抜く決意を後世に伝える遺産となることを望む」との挨拶の後、田上市長より「寄贈を契機に両国の友好が深まり、核兵器廃絶と恒久平和の実現の確かな一歩になってほしい」と感謝の言葉が述べられ、平和行政に貢献されたミドルトンさんに感謝状が贈られた。田上市長・毎熊市議会議長、ミドルトンさん・大使館参事官らで苗木2本の周辺にスコップで土を入れた。ローン・パインは松の木で、1000年生きるといわれている。