2015年11月6日(金)「世界遺産・観光客受入対策特別委員会」!

2015.11.5 出津教会堂と関連施設長崎市議会の世界遺産・観光客受入対策特別委員会は、11月5日(木)9時から来年の世界文化遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産である、出津教会堂と関連施設・大野教会堂などの現地調査並びに審査を行いました。「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」は、2015年(信徒発見150周年)に、推薦書(正式版)がユネスコへ提出され、①東西文化の出会い・葛藤・融合、②自然や集落が一体化した景観、③西洋技術を取り入れた日本的建築物など、世界でも類を見ないキリスト教の受容過程を示す資産で、さる9月26日から10月4日まで国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)の現地調査が終了しました。
2015.11.5 出津教会堂出津教会堂は、フランスから長崎に赴任したド・ロ神父(1840年~1914年)が1882年に出津教会を建設、その翌年には旧出津救助院を建設し、パンやマカロニの製造を通じ、外海の人々の生活支援を行いながら、授産施設として「出津救助院」が運営されていました。大野教会堂は、同じくド・ロ神父が1893年に26戸の信徒世帯のために建設、地元の玄武岩を用いた「ド・ロ壁」は独特の風合いを持ち、民家建築を基本としつつ西洋技術が取り入れられた素朴な教会となっています。その他、道の駅夕陽が丘そとめ、旧出津救助院、ド・ロ神父記念館、外海歴史民俗資料館、新設された駐車場、トイレなどを視察しました。視察後、市議会第2会議室において理事者から、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界文化遺産登録に向けた観光客受入対策について、説明を受け調査を行いました。
2015.11.5 大野教会堂長崎市の平成26年の観光客受入状況は、観光客数630万6,800人、外国人延べ宿泊数21万2,524人、クルーズ客船入港数75隻、乗客乗員数は19万9,031人、観光消費額1,243億2,300万円といずれも過去最高を記録し、国・地域別外国人延べ宿泊者数は韓国(約33%)・台湾(約18%)・中国(約9%)、欧米の順となっている。経済波及効果は、直接効果1,114億円、間接波及効果826億円で総合効果として1,930億円と試算されています。世界遺産登録に伴う観光客数及び経済波及効果の推計は、「産業革命遺産」で観光客数は6.5万人~26万人(中間値:約6万人)、経済波及効果は24.3億円~101.2億円(中間値:約63億円)、「長崎の教会群」で観光客数は11万人~26万人(中間値:約19万人)、経済波及効果は39.4億円~100.9億円(中間値:約70億円)と推計され、両遺産が登録された場合更に2.8万人~2.9万人増が見込まれています。

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