昨日に続き、私の一般質問の主な内容を掲載します。平成27年の世界遺産登録を目指す「明治日本の産業革命遺産九州・山口関連地域」は、本年イコモス調査が行なわれるが、機運の醸成のためのイベント・集会等や市民の関わり、行政の対応は?また、平成28年世界遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の機運の醸成と受入体制については?イコモス調査は、構成資産の価値や保全状況を的確に伝えること、長崎市民の登録に向けた熱意が大変重要である。昨年9月の推薦決定を受け、自治会や小中学校向けのポスター掲示やランタンフェスティバルなどのイベントにおけるパンフレットの配布などにより周知を図っている。
今年4月からは、路線バスへの車体広告(プチラッピング)を行なっているほか、調査を見据えて路面電車による車体広告看板を実施することにしている。イベントは、現在、長崎歴史文化博物館において世界遺産推薦特別展「ここがスゴイ!明治日本の産業革命遺産と長崎」を、7月1日から13日まで長崎県美術館で「端島閉山40周年記念事業実行委員会」による写真展やシンポジウム、パネルディスカッションなど開催される。7月14日・15日には、東京で国内外から約1,300人が参加する「産業遺産国際会議」が実施され、国をあげて登録の機運を醸成する。また、世界遺産登録が決定される予定の来年6月から7月頃までは、自治会等へ職員が直接出向く「出前講座」やポスターの掲示など、国・県、関係機関・市民等と協働しながら機運の醸成を図る。
次に、「長崎の教会群」の機運の醸成と受入体制は、産業革命遺産同様にポスター掲示やパンフレット配布などの周知、ホームページ作成等を実施している。受入体制は、構成資産周辺の修景・景観整備として、眺望を阻害している電柱の移設や撤去、景観に配慮した色合いのガードパイプへの交換に取り組む。今年3月より「教会守」の配置、4月には「長崎の教会群インフォメーションセンター」を設立し、出島ワーフ内で教会群の資料展示や案内等を実施している。先進地の事例から世界遺産登録後に、来訪者が急激に増加することが予想されるため、外海地区大野教会堂周辺には来訪者の施設がないことから、現在、景観に配慮した駐車場、トイレ、歩行者ルートのデザイン検討を進めており、今年度は実施設計、来年の施工を予定している。今後は、道の駅「夕陽が丘そとめ」などに来訪者向けの4ヶ国語表記の説明板の設置、一般車両進入抑制の看板を設置するなど、来訪者への情報提供と受入体制の構築を進めて行く。との見解が示されました。