長崎市議会は、2月21日開会し田上市長は施政方針演説を行ないましたので主な内容について報告します。先ず、はじめにバブル崩壊と経済の長い低迷、人口減少時代の到来、政治の混迷等による課題は長崎市にも影響を与えている。長崎市は、新庁舎や県庁舎、JR長崎駅周辺、市立病院をはじめとする大型施設の更新の時期を迎え、100年に一度あるかないかといわれる「まちの形」の再整備を迎えている」とし、地域コミュニティなどまちづくりを支える仕組みや経済の変化も合わせ「大変化の時代には次々と押し寄せる変化に対応すると同時に、自らの資源を見つめ直して変化を先取りし未来のビジョンを描いて一歩一歩着実に歩を進めることが必要だ」と述べ、第4次総合計画で示した「個性輝く世界都市」「希望あふれる人間都市」を目指す。その具現化に向けて、全庁的に取り組んでいる11の重点プロジェクトを中心として、各部局の重点取り組みを推進しながら、長崎の進化をしっかりと「形」にしなければならないとの訴えがありました。
新年度の予算編成については、社会変化の方向性をしっかりと踏まえ過去に捉われず今と未来のために必要な取り組みを行なう事を念頭に予算編成を行なった。重点取り組みを職員全員が共有し、目指すべき目標や戦略等を意識して「検証」し、既存事業の廃止・縮小・改善・発展などの「変化」に向けて検討を行ない、今までの取り組みで解決出来ない課題に対して、効率性や効果等を確認するため、「創造」「挑戦」事業を実証的に取り組むとの説明がありました。予算のポイントは、厳しい経済情勢や雇用情勢にあることから、景気・雇用対策を優先的に取り組む課題と位置付け「道路、公園、校舎等の施設整備に取り組むことにより投資的経費は、前年度を上回り約215億円を確保」し、併せて、地域経済の活性化や住宅の質の向上と長寿命化を図るため、「本年度も住宅リフォーム緊急支援事業(ながさき住みよ家リフォーム補助)」を実施するとの説明を受けました。