昨日に続き、第36回長崎郷土芸能大会の報告をします。長崎しゃぎり(東長崎地区)は、市指定無形民俗文化財となっており、長崎くんちに欠くことが出来ない囃子の「しゃぎり」です。「しゃぎり」の起こりは明らかでありませんが、江戸時代の18世紀中期と考えられ、幕末頃には、長崎近郊の長崎村片渕郷・本河内郷の人々によって演じられ、明治になると長崎街道に沿って東長崎地区に伝わり保存されています。今年も10月の長崎くんちと10月17日の矢上くんちに奉納されるそうです。(写真は長崎しゃぎりです)
竿浦・江川浮立(土井首地区)は、旧竿浦村(現竿浦町、江川町、末石町)に慶応年代初期に深堀藩主から「浮立の道具」が授けられと伝えられ、五穀豊穣祈願などの浮立と佐賀鍋島藩への参勤交代を模した大名行列が合わさった行列浮立として伝承されていましたが、行列は昭和29年秋に披露されて以来途絶え、今日では囃子方のみが伝承され神社の祭礼時に披露されています。生活のなかで生まれた地域の伝統芸能、長崎の貴重な財産であり郷土長崎の誇りでもあります。伝統文化を次世代に繋いで行きましょう。(写真は竿浦・江川浮立です)