長崎市の2023年観光統計(確報版)によると、同市を訪れた観光客は前年比127万600人増(31.4%増)の531万9,400人、観光消費額は1,435億円(前年比38.3%増)で、新型コロナ前の2017年~19年と同水準に回復している。宿泊客は224万8,300人、日帰り客は307万1,100人、個人客は483万4,500人、団体客数48万4,900人となっている。観光客増の要因は、新型コロナ感染症法上の位置付けが5類に変更、4年振りに長崎くんちなどイベント行事の再開、外国人訪問客への水際措置が撤廃され、外国人延べ宿泊客は25万8,226人、前年の約4万人から急回復し、観光動向に影響を与えたとしている。国別では韓国7万7,610人、台湾3万6,517人、米国2万1,418人と続いた。
県内経済波及効果は2,163億円(前年比38.8%増)、訪問客1人あたりの市内観光消費額は平均26,970円(前年比5.3%増)、宿泊客39,653円(5.1%増)、日帰り客17,684円(前年比8.9%増)となった。また、クルーズ船長崎寄港は2022年0隻だったが、2023年3月に外国船の入港が再開され年間96隻が寄港した。コロナ禍前の2019年と比べると85隻減となっているが、今年6月末までに83隻が寄港し、12月末までに85隻が寄港予定(6月末現在)で、昨年を大幅に上回る見通しとなっている。2023年の県内に寄港したクルーズ船は133回のうち外国船籍は121回、沖縄県の124回に次いで全都道府県の中で2番目に多かった。港別の寄港数では、長崎港が95回で横浜港に次ぐ全国2位と言う。県と連携した誘致活動や周遊観光、交流人口の拡大で経済活性化に繋げよう。