諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」は、昨日9日(後日)、お旅所に安置された諏訪、住吉、森崎の三社のお神輿が諏訪神社に戻る「お上り」があり、長崎の秋の風物詩「長崎くんち」は幕を閉じた。庭先回りでは、根曳衆が豪快に引き回す「本古川町の御座船」、太鼓山を空高く放り投げピタッと受け止める「椛島町のコッコデショ」、鮮やかな朱色の唐人船で躍動感あふれる船回しを披露した「大黒町の唐人船」などが披露され、異国情緒あふれる音色などに市民や観光客は魅了された。(コッコデショの写真は市役所西広場の庭先回りにて、会場には市民・観光客ら約500名が集まっていた)
また、10月7日(前日)には、長崎市役所前から県庁前まで、7つの踊町の傘鉾(かさぼこ)が一斉に練り歩く「傘鉾パレード」も催され、消防局前では7体の傘鉾が一斉に回され、見物客から大きな拍手がおくられていた。踊り町の先頭に入ってくるのが「傘鉾」であり、町のプラカードの役目を果たす。傘鉾には、趣向を凝らした様々な装飾が施されており、重さは約130~150kgで、心棒の最下部には、一文銭を2,500枚から3,000枚を結わえ付け、上下のバランスをとるようにされているとか・・・・市中を練り歩く傘鉾は壮観なものがあった。
長崎人は、笛と太鼓のシャギリの音を聞くと、心はときめき仕事も手につかないとか・・・諏訪の森にシャギリの音が響き、各踊町の関係者は諏訪神社・中央公園・お旅所・八坂神社などでの奉納踊りや庭先回りなど多忙なスケジュールを消化していた。「くんち」過ぎれば本格的な秋到来、地域伝統行事の「里くんち(秋季大祭)」も開かれる。「里くんち」は、五穀豊穣・ふるさとの繁栄や安全祈願、感謝の気持ち等それぞれの伝統文化が地域に引き継がれている。今年は7日(日)8日(祝)が連休となったが、所用のため御旅所のある大波止に足を運ぶことが出来ず残念・・・・・。