2025年11月20日(木)「福田中防災デー」!

長崎市立福田中学校(高田浩一校長)は、さる11月16日(日)福田中学校の生徒や、福田小学校区コミュニティ連絡協議会(自然・環境部会)、自治会関係者、長崎市消防局の関係者らが参加して「福田中学校防災デー(防災訓練)」を実施した。福田中学校は、文部科学省の「学校安全総合支援事業」のモデル校の指定を受け、学校における実践的・実効的な安全教育を推進することで、自他の命を守るための防災教育に取り組んでいる。11月16日(日)8時50分から吉田亮一氏を招き、「災害への備え」「東日本大震災、あの日あの時」をテーマに講演が行われた。吉田亮一氏は、防災教育コーディネーター、防災アドバイザーなど経験と実績があり、3.11の東日本大震災では避難所の責任者として様々な活動を行っている。

また、10時30分からは、中学生全員がそれぞれ班毎にチームを編成し、「避難所開設運営体験」を行った。運営班の担当は、総務(本部)、受付(避難者を案内班へ引き継ぐ)、案内(適切な場所に誘導する)、広報(情報を書き出す)、見守り(高齢者・幼児への声かけ)、お茶(声かけて水分補給)、炊き出し(非常食の炊き出し)、調達(備蓄倉庫から非常食を運搬)、食料(非常食を手渡す)、救助(応急処置)、搬送(担架で避難者を搬送)、設営(通路と避難者のスペースを分ける)、物資(物資の仕分け)、製作(段ボールベッド・簡易トイレの組立て)、衛生(トイレ水確保・ゴミ集積場づくり)など、一人一人が役割を担当し、連携をとりながら運営していた。最後は班毎に反省会と改善点、感想をまとめ代表者が発表した。

班毎の主な感想は、情報が伝わらず引き継ぎが上手くいかなかったので改善が必要、一人で運ぶのではなく複数人で運搬するのがよい、ブルーシートを貼りながら協力することを学んだ、実際に災害にあった場合この経験を活かす必要があるなど、避難所開設運営の在り方をそれぞれ体験し学んでいた。この防災訓練は、十分な事前準備、生徒の役割分担、地域と連携した協議・運営など、関係者のご協力で実践的な防災教育が出来たものと思う。参加者全員が、炊き出しの非常食(玄米入り救給カレー・玄米入り救給ポタージュ)を試食した。また、福田中学校は、さる11月4日関係機関や地域と連携した「福田中学校津波避難訓練」も実施している。

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