長崎郷土芸能保存協議会は、ながさきピース文化祭2025の一環として9月28日(日)13時から長崎市民体育館において「第48回長崎郷土芸能大会」を開催した。長崎郷土芸能大会は、郷土“長崎”の貴重な民俗芸能の保存と顕彰を図り、市民の皆様の伝統芸能に対する関心と理解を深める目的で開かれている。保存協議会加盟団体は、三重地区、西浦上地区、式見地区、東長崎地区、深堀地区など13地区の47団体が加盟し、今年は特別出演(初出演)の「希望が丘高等特別支援学校和太鼓部(諫早市)」、「蠣道(かきどう)浮立保存会(東長崎)」、「間之瀬狂言保存会(東長崎)」、3年連続出場する「高島鼓響塾姫大蛇(高島)」、特別出演「瑞宝太鼓(雲仙市)」、「十善寺龍踊会(中央)」の6団体330名超が出演した。
特別支援学校和太鼓部は、平成3年の学校開校時に創部され35年目を迎え、和太鼓の力強い音色を届けられるよう活動をしている。蠣道浮立は、江戸時代の文化・文政期(1804年~1830年)頃、旧北高来郡田結村から佐賀藩矢上村蠣道に伝えられた、笛・太鼓・鉦の音に合わせて踊る。間之瀬狂言は、滝の観音の門前と呼ばれる山間小集落に伝えられている、狂言まじりの猿浮立を「間之瀬狂言」と言う。高島鼓響塾(姫大蛇)は、旧西彼杵郡高島町「高島記」に記されている伝説「蛇谷」をアレンジし、「神楽」:姫大蛇(ひめおろち)」を民族芸能として継承している。瑞宝太鼓は、平成13年(2001年)にプロとしてスタート、障がいへの理解、多様な夢・表現があることを和太鼓の響きに乗せて活動している。十善寺龍踊会は、中国の伝統文化を色濃く残し、歴史の重みを感じながら、長崎の伝統芸能「龍踊り」を継承、モッテコーイ!モッテコーイ!の声が、会場全体に響いていた。プログラムのパンフレットより抜粋した。