2025年6月5日(木)「小屋入り・ペーロン」!

さる6月1日は、長崎くんちで奉納する出し物の稽古始めとなる「小屋入り」、踊り町の世話役や出演者が諏訪・八坂の両神社で清祓を受けて大役の無事達成を祈願した。小屋入りは、江戸時代に各踊り町が6月に小屋を建て、俗世との関係を絶って稽古を始めた事に由来する行事という。長崎くんちは約380年の長い歴史を誇り、日本三大祭りの一つに数えられ、長崎市の氏神「諏訪神社」の秋季大祭として10月7日から9日までの間開かれる。今年の踊町と演(だ)し物は、西古川「櫓太鼓、本踊」、新大工町「詩舞、曳檀尻」、諏訪町「龍踊」、榎津町「川船」、賑町「大漁万祝恵美須船」、新橋町「本踊阿蘭陀万歳」が担当する。諏訪の森の奉納まで長丁場、長崎の伝統芸能を次世代に継承することや、くんちを通じて地域の活性化・絆づくりが期待される。(写真は2015年10月撮影)

次に、福田地区のペーロンは、永禄5年(1562年)福田浦に停泊中の明船乗組員が大村藩主大村純忠に貿易を願い出ていた間、小船を下ろして舳部に龍首を飾り、競漕したのが福田ペーロンの起こりと伝えられている。昔は三ヶ浦(福田浦、小江浦、手熊浦)七部落が伊王島から福田浦まで三里の海上を競漕し大いに賑わったと語り継がれ、福田連合青年団の皆さんが地域の伝統行事を引き継いで来た。農業地区では足洗いと田植のあと慰労を兼ねて豊作を祈り、漁業地区では川祭りと称して水神を祭り海上の安全と大漁を祈り、地域の伝統行事として今日まで受け継がれている。しかしながら、少子・高齢化の進展など諸般の事情もあって、福田地区自治会連合会に引き継がれ、「福田地区ペーロン大会」となっている。福田地区ペーロン大会は、6月8日(日)9時から福田本町海岸で開催される。

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