市議会教育厚生委員会のメンバーは8月2日、札幌市子ども発達支援総合センター“ちくたく”を視察した。“ちくたく”は、発達に遅れや障がいのある子ども、心の悩みを抱える子ども、子どもの発達に不安を抱える家族に対し、体の発達と心の成長の両面から、より適切かつ質の高い医療・福祉支援を総合的に提供している施設である。構成施設は、子ども心身医療センター(診療所)、発達医療センター(診療所)、児童心理治療センター“ここらぼ”(児童心理治療施設)、自閉症児支援センター“さぽこ”(福祉型障害児入所施設)、かしわ学園(福祉型児童発達支援センター)、ひまわり整肢園(医療型児童発達支援センター)、はるにれ学園(福祉型児童発達支援センター)、みかほ整肢園(医療型児童発達支援センター)となっている。
“ちくたく”は、この施設内の各機能が連携し、より総合的かつ高度な支援を目指し、さらに保健・医療・福祉・教育などの関係機関との連携により、その支援技術等をフィードバックし、札幌市全体の子どもの支援体制の向上を図っている。原則18歳未満の子どもが対象で、診療科目は児童精神科、小児科、整形外科、耳鼻咽喉科、眼科があり、診療は予約制になっている。小児科部門の医師の確保、予約診療の期間短縮などが課題となっているとの説明があった。