前日に引き続き、教育厚生委員会の行政視察の概要を掲載する。昨日(3日)は、東京都杉並区を訪問し「部活動の地域移行について」、「ウェルファーム杉並について」調査を行った。杉並区の部活動支援策の概要は、平成13年度から地域の人たちが学校の求めに応じて、指導資格などは問わず、自らの知識、技能、経験を活かし、部活動を支える外部指導員(ボランティア)を。平成25年度からは指導が困難な顧問教員の負担軽減を目的に、区が技術指導を専門業者等に委託(5,000円/時間)し、専門性のある指導資格を有したコーチが対外試合への帯同を含め、部活動の指導を行うコーチ(部活動活性化事業)の導入を。令和2年度から教員に代わって顧問となり、部活動指導員(会計年度任用職員)を配置し、部活動の質的向上と教員の働き方改革の推進を進めている。
次に、ウェルファーム杉並は、平成30年に複合施設棟と平成3年に特別養護老人ホーム棟の建物からなる複合施設の愛称で、「誰もが気軽に利用できる福祉と暮らしのサポート拠点」をコンセプトとしている。複合施設棟内には、1階に就労支援センター、生活自立支援窓口「くらしのサポートステーション」、子ども・子育てプラザ天沼が配置され、2階は杉並福祉事務所、杉並区社会福祉協議会を、3階は消費者センター、在宅医療・生活支援センター、杉並区成年後見センター、基幹相談支援センターを、4階には天沼区民集会所、杉並区社会福祉協議会(杉並ボランティアセンター)が配置され、様々な問題・困っている世帯を丸ごとサポートしている。ひとつ屋根の下にあるのがメリットであるとの説明があった。