市民クラブの政策要求に対する回答を掲載する。要求:長崎バイパス・女神大橋・川平有料道路の早期無料化又は低廉化を実現すること。回答:長崎バイパスは、高速自動車国道と一体になって機能する 全国路線網に含まれており、料金徴収期間は高速自動車道路と同様の令和 42 年(2060 年)までの 60 年間となっている。長崎バイパスでは、平成 22 年6月 28 日から平成 23 年6月 19 日まで無料化の社会実験が実施されたが、交通量は無料化前に比べ約3割増加し、国道 34 号では約1割減少するなど、国道 34 号の渋滞・混雑緩和につながること、県道長与大橋町線や県道昭和馬町線などでは、朝夕に大き な渋滞が発生するなどの課題も確認された。長崎市としては、先ずは一般国道などの幹線道路における交通混雑の緩和や道路環境の改善を図るため、馬町交差点の改良事業や長崎南北幹線道路などの整備促進に向けて、国や県などと連携して取り組んでいく。
次に、ながさき女神大橋道路は、平成17 年 2 月に供用開始され、料金徴収期間は令和 17 年(2035 年)までの 30 年間、また、川平有料道路は、昭和 63 年7月に供用開始され、 料金徴収期間は令和 10 年(2028 年までの 40 年間となっている。このうち、川平有料道路は平成21年からはETC装着車を対象に、終日3割引の本格運用が行われるなど、利用者の負担軽減を図る措置が講じられている。この2つの道路は、受益者負担の考えに基づき、長崎県において有料道路として整備さ れ、通行料金が維持管理費や建設費(借入金)の償還に賄われているところであり、川平有料道路は令和3年度末の時点で約 52 億円の未償還金があることから、長崎県は国の有料道路制度の在り方の議論を注視しながら検討を行っていきたいとの回答があった。