米ニューヨーク国連本部で開かれた核拡散防止条約(NPT)再検討会議は、8月26日全会一致でつくる最終文書を採択できず決裂し閉幕した、ウクライナを巡る記述にロシア1カ国が反対、ウクライナ情勢で高まる核危機緩和の方策も示せず、形骸化が進む核不拡散体制に大きな打撃となった、との報道を受け非常に残念に思う。核軍縮を求める非核保有国と保有国の溝も深まらず、信頼を損なったNPT体制は危機に直面し、「核なき世界」の実現は厳しさを増した。「核兵器は二度と使われてはいけない」「長崎を最後の被爆地に」「世界恒久平和」の実現に向け、世界各国のリーダーは具体的行動で、NPT体制の再構築を図るべきである。