長崎市議会は、3月22日市議会議場において議員らが出席して「令和3年度長崎市議会議員研修会」を開催した。議員研修会は、平成23年に制定した長崎市議会基本条例において、議員研修の充実強化を図ることを規定し、毎年テーマを決めて開催している。今回は現在、内閣府クールジャパン地域プロデューサーとして活躍されている「田村 啓氏」を招き、「持続可能な開発目標(SDGs)を目指した健全な地域づくりと観光地としての在り方」の演題で講演を頂いた。田村氏は海外経験を活かした海外目線により、伝統文化の継承活動、地方創生・地域活性化を目的としたインバウンド誘致の取り組みや、観光公害問題を含めた環境や社会に資する持続可能、かつ責任ある観光への貢献に取り組まれている。
講演の概要は、①取り組みの基本的アプローチとして、既存の魅力(あるもの)+隠れた魅力(見えていないもの)⇒既存の魅力+再発見された魅力とし、既存のものを磨き上げる、歴史の中で見落とされて来た部分を活かす。②SDGs目標:観光分野での貢献では、目標達成に向けた観光及び観光業への期待が明記されている項目(働きがいも経済成長も、作る責任使う責任など)など。③国際認証ラベルについて、SDGsの取り組みが加速すると、旅行業者にとっても避け事の出来ないテーマとなる。第三者機関の審査等により認められた証明を提示することで、旅行者やビジネスパートナー(旅行会社等)から信頼を得やすくなる。④観光地としてのあり方―考察。⑤訪日観光客誘致プロジェクトの取り組み事例など聴講した。