前日に続き、「令和3年度全国市議会議長会特定第三種漁港協議会総会」及び「現地視察」に参加した、島根県境港市の概要について掲載する。特定第3種漁港は、全国に約3千ある漁港のうち13港(浜田市、気仙沼市、銚子市、福岡市、塩竃市、長崎市、八戸市、石巻市、三浦市、焼津市、下関市、枕崎市、境港市)が指定を受けている。境港市は、面積29.11平方㎞、人口約3万3千人、長さ約20kmの大砂州である「弓浜半島」の北端に位置し、三方が海に面している。堺港は、昭和28年に第3種漁港に指定、漁獲高の伸びが著しく昭和48年に特定第3種漁港の指定を受けた「天然の良港」である。日本海側の物流・人流の拠点として、中海・宍道湖圏域の活性化と日本経済の発展に大きく貢献、「北東アジアのゲートウェイ」として位置づけられている。境港の漁業は、まき網、沖合いか釣、かにかご、沖合底引網等の沖合漁業と小型底引網、刺網、一本釣等の沿岸漁業があり、中でもまき網漁業は境港市の漁業の中心的な役割を担っている。
1993(平成5)年7月に誕生した水木しげるロードは、堺港駅から水木しげる記念館まで約800m続く妖怪の道。道の両側には177体の妖怪ブロンズ像が来る人を見守っている。2003(平成15)年3月に開館した「水木しげる記念館」は、境港出身の“ゲゲゲの鬼太郎”の「漫画家水木しげる氏」の創出した、独創的かつ多様な作品の世界、「妖怪」の世界を展示や映像で紹介している。2018(平成30)年7月にはリニューアルにより、バリアフリー化が進み、車道の一方通行化や歩道の拡幅、休憩場所の増設などが行われている。新たに設置された夜間照明演出は、様々な趣向を凝らした妖怪たちの影絵やブロンズ像、樹木のライトアップも楽しめる。また、米子駅と境港駅を結ぶJR境線、18㎞を時間をかけてゆっくり走る”鬼太郎列車“車体には鬼太郎、ねずみ男、ネコ娘、こなきじじい、目玉おやじなど、なじみの妖怪たちが描かれた列車が走っている。コロナ禍の影響で、水木ロード入込客数は令和2年約96万人と大幅に激減しており、コロナ収束後の回復を期待する。