美保神社は、島根県松江市美保関町にある神社で、事代主神(えびす様)系えびす社3千余社の総本社である(蛭子神系のえびす社の総本社は西宮神社)。現在の建物は、文化10年(1813年)建立のもので、昭和56年(1981年)国の重要文化財の指定を受け、祭神は事代主神(ことしろぬしのかみ)、三穂津姫命(みほつひめのみこと)の2つの神が祀られている。宝物庫には諸手船、そりこ船が展示されており、奉納鳴物数百点と共に国の重要民俗資料となっている。御祭神は海上安全、大漁満足、五穀豊穣、商売繁盛の守り神としてその崇敬は全国的にあつく、出雲大社のみの参詣は「片参り」と昔からいわれ、出雲大社参詣の際は必ず美保神社へもお参りする習わしとなっていた。美保関は美保神社の門前町として繁盛した町で、美保神社の鳥居をくぐり右に曲がると、文化年間から弘化年間(1804~1847)の江戸時代後期の参拝道の遺構がある。この青石畳通りが以前の本通りで、参拝客相手の旅館みやげ物屋で賑わい、その当時の面影を残していた。見知らぬ土地で立ち寄った神社、インターネットで調べて見ると由緒ある古社の神社、何か良い事がありそうな気が・・・。