長崎市は、1月12日(金)16時15分から長崎原爆資料館地下2階円形パビリオンにおいてICANノーベル平和賞受賞記念展「わたしたちがつくる平和」に係るオープンセレモニーを開催した。昨年、核兵器禁止条約が国連で採択され、この条約制定に尽力した国際NGO核兵器廃絶国際キャンペーン(IKAN)がノーベル賞を受賞し、ICAN事務局長のベアトリス・フィンの長崎訪問に伴い、核兵器禁止条約について広く市民に伝えるため、原爆資料館で1月12日から3月31日(2月2日~2月4日を除く)までパネル写真等が展示される。セレモニーでは、田上市長より「核兵器廃絶に向けては被爆者の小さな想いの流れから大河の流れに変わり、ICANのノーベル平和賞受賞は世界ルールの後押しになえい、小さな光から大きな光となった。ICANと一緒になって市民社会からの働きかけに力を入れなければいけない」との挨拶があった。
ICANベアトリス・フィン事務局長より「ノーモアヒバクシャの言葉こそICANの原点、世界で二度と被爆者をつくらないために、一緒に取り組みを進めよう。二度と被爆者を生まない唯一の方法は核廃絶にほかならない」と述べ、被爆地と連携して核兵器廃絶を目指す姿勢を示した。その後、田上市長とベアトリス・フィン事務局長との面談に同席し、ベアトリス・フィン事務局長は「被爆者の証言・体験を世界中の若者に伝える事が大切で、被爆者は核の専門家にほかならない」と述べ、記念品の交換が行われた。写真パネルでは、ICANの紹介、ノーベル平和賞受賞式の様子、核兵器禁止条約誕生までの道のり、条約は被爆者の願い、条約の早期発効に向けての手順など展示されている。また、1月13日(土)13時30分から長崎原爆資料館ホールにおいてICANノーベル平和賞受賞記念特別市民セミナーが開催された。