2021年6月17日(木)「もみじ谷葬斎場の検討状況」!

長崎市議会総務委員会は、6月16日もみじ谷葬祭場の建替えの検討状況について所管事項調査を行い、同日午後からもみじ谷葬祭場の現地調査を行った。もみじ谷葬祭場は、昭和53年12月建替え以来42年が経過、これまで防水改修工事や外壁改修工事、耐震補強工事を行ってきた。施設の使用そのものには支障はないが、施設の老朽化の進行に加え、全体的に施設が狭隘であること、会葬者が交差する動線、拾骨室や待合室におけるプライバシーへの配慮の不十分さなど、故人との最後のお別れの場所としての課題もある。施設の根幹である火葬設備は、年次計画により5年毎に改修工事を行っているが、火葬炉や電気集塵機は型式も古く、メンテナンスに必要な部品の入手も懸念される状況となっている。この様な施設は、市民生活に不可欠な施設であることを鑑み、将来的な施設の建替えに向けた検討が行われている。

火葬の現状は、長崎市・長与町・時津町の住民を対象として、遺体で年間約5,800件の火葬を行い、火葬の受付は平成28年度から火葬予約システムを導入し、1日予約枠を36件として運用している。検討にあたっては、火葬場整備計画審議会を設置し、もみじ谷葬祭場の建替えや現地視察、視察後の意見交換、基本構想(素案)など、新しい火葬場に必要な規模や機能等に関して、これまでの意見などを踏まえ、検討・意見聴取を行うなど、基本構想案の策定に向けて協議が進められる。これまでの主な意見等は、バリアフリー、環境に配慮した燃料の使用、火葬炉の前室、インターネットの環境整備、快適な内装等、玄関ホールと告別室の共同回避、安心して家族とお別れできる施設、授乳室やキッズスペース等の利用者の利便性向上などがあがっている。今後、令和3年度中に基本構想策定、その後、基本計画策定、基本設計・実施設計、建設工事となるが、大綱スケジュールは未確定であり、並行しての建設地選定がカギとなる。

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