中村県知事は5月28日、新型コロナ感染者は減っているが、長崎医療圏の専用病床は依然として逼迫しており、長崎市内の飲食店などに5月31日までの“営業時間短縮要請について1週間延長すると発表した。それを受けて長崎市は、5月28日「第32回新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開き、臨時記者会見が行われたのでその概要を掲載する。長崎市の新規感染者数は、前週比較で減少しているものの、緊急時対応として上乗せ確保した病床を除くと、長崎医療圏のコロナ専用病床は約6割を使用しており、医療は引き続き厳しい状況にある。このような状況を踏まえ、公の施設の取扱いは老人福祉施設など計16施設、ふれあいセンター・公民館など計68施設、原爆資料館・グラバー園など計79施設など6月7日(月)まで休館とする。市主催のイベントは、6月7日まで緊急性・必要性が高いものを除いて、原則、中止や延期、無観客やリモートでの開催とする。
次に、被爆76周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典(8月9日)は、国が示す「催物の開催制限等に係る留意事項」に沿って、十分な座席間隔(約2m)を確保したうえで、平和公園にて規模を縮小して開催する。来賓や被爆者・遺族の代表者ら招待者のみ参列でき、一般参列(自由参列)は出来ない。長崎ブリックホール(1000席程度)と長崎原爆資料館ホール(170席程度)を屋内会場として設けるが、昨年同様座席を半減する。また、精霊流し(8月15日)は、新型コロナ感染症の感染拡大防止のため、精霊流しは極力控えて下さい。精霊船を出す場合でも、少人数で船を造るほか、1・2人で担げる小さな船か,供え物などをわらで包んだ「こも」を流すなど、密を避けることを徹底するよう呼び掛けた。流し場は例年より1時間早い午後5時に開設し、終了時間を午後9時としている。現在、長崎市に対する「緊急事態宣言発令中」であり、市外との往来を含む不要不急の外出自粛、家族以外との会食を控えるなど感染防止に努めよう。