2021年3月23日(火)「総合消防情報システム披露会」!

長崎市消防局は、3月22日行政・議会代表者・関係者らが出席し「総合消防情報システム披露会」を行った。平成19年から運用されていた総合消防情報システムは、機器類の経年劣化によるシステム障害などの発生を回避し、安定的な運用を図るために、今回、システムの全面更新がなされた。更新されたシステムでは、119番通報の通報場所を地図上に瞬時に表示する機能や、GPS機能により災害地点に最も近い車両を自動選別する機能などが備わっている。119番通報を受ける新たなシステムを導入し、聴覚障害がある人などのためにスマートフォンを使った専用サイト上のチャットでも通報できる仕組みになっている。また、通信指令室のモニターを増やし、タッチパネル式にするなど操作性が向上し、現場近くに待機している消防車両をすぐに確認し、これまでより素早く出動させることができる。

次に、長崎市消防局は、県内消防本部で初めて災害救助活動用に備える、リモート操縦が可能な重機(3トン級パワーショベル)及び小型移動式クレーン搭載の重機搬送車(重量11トン)を公開した。管内で発生する土砂災害や震災において、障害物を排除し救助活動を実施し、緊急消防援助隊の土砂災害機動支援部隊として管外へも出動する。併せて、新たに配備した救急自動車や新型コロナウイルスの感染が疑われる患者を搬送する際に患者を隔離して搬送するためのカプセルなどについて、概要の説明が行われた。システムや重機導入を機に、市民の生命や財産に危険を及ぼす火災や自然災害等への予防対策に取り組み、消防救急体制の充実・強化が図られることを期待する。

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